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今年も冬の蝉が鳴く


Oğuzhan Koç
- Her Aşk Bir Gün Biter (Every Love Ends One Day)
(オウザン・コチュ - ヘル・アシュク・ビル・ギュン・ビテル)




エルズィンジャン県レファヒエ地区出身、ウルダー音楽院の卒業生である、
俳優やコメディアンとしても活躍するシンガー。
綴りとしては『オウズハン』と書く彼の名前ですが、実際の発音では子音がくっつくという、
いわゆる連音化が起こり、『オウザン』の読みになるので、そちらを音訳に用いました。
トルコ・ポップのご多分に漏れず重たい歌詞を、淡々としつつもやるせなく歌い上げる声が
休日の室内に漂う気怠い空気の様なものを感じさせる一曲。
やはり東洋的な旋律で、試聴中に通りすぎた母も、変わった演歌を聞いたような反応をしていた記憶。
そしてPVの悲しき結末。彼の未来に幸あれ。

この曲は私がトルコ語を学び始めた初期から、リスニング用に聴いているものの一つなのですが、
当時、その整った流れの語感に不思議な魅力を覚えたものです。
これは『母音調和』と言って、母音がそれぞれグループごとに分けられいて、
一つの単語の中の母音は、同じグループのもので統一されるという現象です。
言うなれば、口の開き方をあまり変えないで発音する感じ。
日本語を当てはめた場合、『ア・ウ・オ』のグループ、『イ・エ』のグループに分かれる模様。
アルタイ諸語ではポピュラーな特徴で、かつては日本語にもあったというロマンチックな話も。


Bir güne daha böyle başlamak
一日をまた こうやって始める

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tag : トルコ ポップス

明日も透明に翳りゆく


Mustafa Ceceli & Elvan Günaydın - Eksik (Missing)
(ムスタファ・ジェジェリ & エルヴァン・ギュナイドゥン - エクシク)



自身のソロ活動に加え、テレビや映画などの編曲を手掛ける男性シンガー・ムスタファと、
オーケストラのヴォーカルとして活躍する女性シンガー・エルヴァンによるこの曲は、
トルコの音楽番組でベスト・デュエット賞を受賞したほか、多くのラジオ番組で一位を獲得しています。
二人の実力派シンガーによるバラードの旋律が、哀切を纏いつつ響いてくる美しい一曲です。

しかしトルコ、テロやクーデターのせいで剣呑なイメージが増えてるようで悲しい…。
憧れの国でいつか行ってみたいと思っていたのですが、まだまだ先のことになりそうですね。


Omzumda başın eksik, yatağımda kokun
肩に感じたあなたの頭はなく ベッドの残り香だけ

Tenimde tenin eksik, gel de bir dokun
重ねた肌が恋しい 触れてほしい

Gecelerden uykum eksik, yüzde tebessüm
来る夜も眠れなくて 笑顔でさえ

Elimde elin eksik, yaşlı hep gözüm
触れ合った手もなくして 涙が溢れるばかり

Ne olur dön geri, sevindirme elleri
お願い 戻ってきて 他の誰かを幸せにしないで

Bozdur mühürünü, kara büyülerin
解いて この封印を この呪縛を

Sensiz olmaz, sensizlik anlatılmaz
あなたがいないことを 言葉にはできない

Hep eksik diyorum ya, o bile az..
この虚しさを何度嘆いても まだ足りない


tag : トルコ バラード デュエット

四十八道、雲あらずんば


トルコ南部の地中海に浮かぶ国・キプロス。ギリシャとトルコの文化が複雑に融け合うこの島の
首都ニコシアで生まれたBuray Hoşsöz(ブライ・ホショーズ)は、中学の頃からギターを学び始め、
キプロス最大の大学・東地中海大学の音楽科に入学。卒業後、今度は英国のグラモーガン大学で
作曲と音響技術の修士号を取得、その後オーストラリアのメルボルンにスタジオを構え、
ギョズデ・アンチェルを始めとした多くのトルコ系アーティストと交流、
後にキプロスで開催されたコンサートでギタリストとしての参加を果たしました。
オーストラリアで得た着想を、キプロスの精神を経て、イスタンブール(トルコ)の心で響かせる…と彼は語ります。
.……こう書くと、ドリアの経歴みたいですね。(スイス出身のフランス料理人が日本で考案したイタリア料理)

前述のギョズデが作詞を、ブライが作曲を手掛けたこの曲は、ファーストアルバムと共にリリースされ、
僅か10日ほどで100万再生に到達するという大ヒット曲となりました。
爽やかでどこか切ない映像や、軽快なギターのリズムこそ、真夏のアバンチュールといった感じですが、
歌詞がどこまでも破滅的です。流石重さに定評のあるトルコのラブソングといったところでしょうか。
幼いカップルが笑顔でこの内容を歌っているシーンが微笑ましいと言うより何かジワジワ来ます。
あと映像に出てくる扉が完全にどこでもドアで、一緒に観ていた父と揃って大笑いしてしまいました。

Buray - İstersen (If You Want)
(ブライ - イステルセン)



(メロ)
İzini kaybettiğim duygulara bir gülüşle kavuşmakmış aşk
僕が見失った感情で 笑いあえたはずの 愛

Sana anlatılan her masala bile bile aldanmakmış aşk
君に話したいくつもの作り話を 信じ切れたはずの 愛

Ansızın umutsuzluk yelken açıp uzaklaşınca ufuktan
ふいに 失望が帆を上げて消えていった彼方

Anlıyorsun bak
分かるだろう?

Sonbaharda yapraklar sararırken
秋の葉が色褪せていく中

Sen de yeşile bürünür aşk
君も緑に包まれる 愛

(サビ)
İstersen yak, savur, dağıt, beni yarala
望むなら 燃やして 投げ捨てて 引き裂いて 僕を傷付けてよ

Al bütün varım yoğum senindir
僕の在り方なんて 君次第さ

Ben yazdım seni, diğer yarıma
僕は君に綴ったんだ 愛しい君に

İstersen yık, acıt, kanat, beni parçala
望むなら 壊して 傷付けて 血を流すまで 僕を打ち砕いて

Ölsem de kıyan senin elindir
僕が死ぬぐらいじゃ その手は惜しいから

Sen dokun ziyan olmaz bana
僕に触れることで 無駄にしないで

(メロ)
(ブリッジ)

Dalgaları durulur sular gibi
波は穏やかな水のように

Hasretin çarpar yüreğime
望んでばかりの僕の心に

Saçlarını savurur rüzgar gibi
君の髪を揺らす風のように

Ay gibi parlar geceme
月のような光を この夜に

(サビ)
(サビ:ラスト)

Sen iste dağları, sen iste yolları aşayım
求めて 山たちを 君の望む道が 僕の求めるものさ

Geç kalma yaz beni diğer yarına
残された夏は僕を 君の恋人に

Sen iste dağları, sen iste yolları aşayım
求めて 山たちを 君の望む道が 僕の求めるものさ

Sen dokun ziyan olmaz bana
その一触れを 僕で無駄にしないで



Buray Hoşsöz(ブライ・ホショズ) キプロス トルコ
Buray Hoşsöz(ブライ・ホッショズ) キプロス トルコ
Buray Hoşsöz(ブライ・ホッショーズ) キプロス トルコ
Buray Hoşsöz(ブライ・ホシュソズ) キプロス トルコ
Buray Hoşsöz(ブライ・ホシュソーズ) キプロス トルコ

tag : キプロス トルコ オーストラリア ポップス

ひとりの猛毒、紡ぐ白


Mustafa Yıldızdoğan - Ölürmüydün (Would You Die?)
(ムスタファ・ユルドゥズドアン ― オルルムゥドゥン)



1966年、トルコ・コンヤ県カドゥンハヌ地区の農家に生まれたムスタファ。
アラベスクと呼ばれる、アラビアやビザンティンを中心に様々な国の影響を受けた音楽ジャンルを
代表する一人である彼は、16歳の頃から独学で作曲やバーラマの演奏を始めました。
2度の音楽会社の移動を経つつ、欧州や米国など海外を飛び回るなど、精力的に活動しており、
その伝統性を重んじた、民族色の強い曲を特徴とする彼の音楽は根強い人気を誇ります。
また彼は、人々が政治に翻弄される状態を変えたいという想いからか、政治に関して言及することも多く、
民族主義者行動党の総会に招かれて歌うといった事もあるようです。去年も招かれてました。
見た目は温厚そうですが、結構カッチリした感じの人なのかも知れません。

以前海外旅行によく行っていたという人が、『トルコの歌は重い』と言っていましたが、
恐らくこういう曲の事を指すのでしょう。
古の空気を仄かに感じさせるトルコ楽器群の妖しくも美しい旋律、
憂えるような歌声、そして内容にもあるように病んだ歌詞。
漠然とした哀愁を終始漂わせる、心に何かを残すような、何とも不思議な一曲。


Dindi sanma, ağrım dindi,
思わないでくれ 僕の痛みが治まるなんて

Sonum yakın gün ikindi,
終わりはもうすぐ 午後の中頃

Bu bedende can senindir,
この身の一生は君のものさ

Sen de beni sevseydin,
君も僕を愛していたというなら

Ölür müydün…?
死んでくれたのかい…?

Bende bu aşk, sende bu naz,
僕にはこの愛 君にはその媚び

Sen bahar yaz, bende ayaz,
君は春と夏 僕には霜が降りている

Maraz ettin beni maraz,
僕が病んだのは 君のせいさ

Sen de beni sevseydin,
君も僕を愛していたというなら

Ölür müydün…?
死んでくれたのかい…?


tag : トルコ アラベスク バーラマ

時も、夢も、いつかは降ろう


Ahuzar - Bu Dağlarda Bağ Olmaz
 (There’s No Vineyard At These Mountains)
(アフザル ― ブ・ダーラルダ・バー・オルマス)



トルコの名門・国立イスタンブール工科大学付属のトルコ音楽院出身のミュージシャンたちによる、
幾重にも折り重なる弦楽器たちの調べが美しい一曲。
トルコ民族音楽の、哀愁に満ちた味わい深い世界に陶酔できます。

Bu dağlarda bağ olmaz
この山々に ブドウ畑はない

Kara üzüm ak olmaz, haydindi ak olmaz
黒いブドウは白くならない 白くなりは しない

Komşu kızı sevenin
愛する隣の娘の

Yüreğinde yağ olmaz, haydindi yağ olmaz
心から油は湧かない 油など 湧かない

Ben ağlarım saz ağlar
私が泣き 楽器も泣く

Karşımda bir kız ağlar, haydindi kız ağlar
そんな私に 娘も泣く 娘も また泣く

Ağlarsa anam ağlar
彼女が泣けば 母も泣き

Geri kalan az ağlar, haydindi az ağlar
残るものは涙だけ ただ 涙だけ


tag : トルコ バンド 民謡 民族音楽 民俗音楽

プロフィール

賀神 憂生

Author:賀神 憂生
Салам алейкум!
アラビア・トルコ・シリアなどの中東方面や、アジアの音楽を中心に紹介しています。
珍しい楽曲、マイナーな楽曲が聴きたいという方がいらっしゃいましたら、閲覧していただけると幸いです。
ブログ内の音訳・意訳に誤りがあった場合、ご一報ください。

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