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溶けざる氷菓、静やかに


Rama Younan - Ta Ta (Come To Me)
(ラマ・ヨーナン ― タ・タ)



Ta, ta kislee ta, ta libbee, ta aynee ta…
おいで 僕の側に 心に中に 瞳の前に…


イラク人の両親のもとに生まれ、フィンランドで育ち、大学卒業後にスウェーデン
ヨンショーピングに移住するという経歴を持つ男性シンガーによる一曲。
ゆったりとした曲調と、どこの風景を切り取っても絵になる水の都ヴェネツィアで撮影された、
観光ビデオにも似たPVと相まって、優雅な午後を過ごすような、快い気分に浸れます。

欧州は移民の方が多いことで有名ですが、スウェーデンはその中でも群を抜いているそうです。
昨年に観たテレビで、シリア難民の家族の特集が放送されていたのを思い出しました。
海を越え山を越え、苦難の末に欧州に辿り着き、家族と共に安息の日々を手に入れたと思ったのも束の間、
フランスでIS(ダーイシュ)によるテロが起こり、その影響で周りから白い目で見られるという憂き目に遭っていました。
『アッサラーム・アレイクム』(その身に平和を)。
彼らの挨拶でもあるこの言葉が叶い、穏やかなヴェネツィアのような日常が訪れるのはいつでしょう…。

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tag : アッシリア イラク スウェーデン ヴェネツィア

緩やかに、ブロンズの心で


Ramsen Sheeno & Randa Yaqoub
- Sogol D’Khayee (Dear Of My Life)
(ラムセン・シーノ&ランダ・ヤコブ ― ソゴル・ド・ハイー)



アラブのコミュニティ関連イベントで幅広い活躍を見せる、イラク・バグダッド出身シカゴ育ちのラムセンと、
オーストラリアを拠点に活動する、中東湾岸地帯有数の実力派マダムシンガー・ランダの
アッシリアカルデア系シンガー二人による、門出の恋人たちを優しく包み込むような、
淑やかなムードに酔いしれるバラード曲。
冒頭にあるように、知人の結婚式のあたって作曲されたもので、アッシリア系のパーティで時折歌われています。
結婚式・披露宴の選曲にお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご検討されてみてはいかがでしょうか?

歌詞はアラビア語に翻訳されていたものを、さらに和訳したものです。
シリア語の歌詞は原文・音訳ともにほとんど見つかりませんでした。
二重の翻訳を経たことで歌詞のニュアンスが本来のものとズレている部分があると思いますが、ご了承ください。
また、大まかな歌唱部分が分かるよう、判明している部分の音訳だけを記載します。

(Ramsen)
 --- orkha --- beelakh, libbi --- qam ---
 君と僕が互いの道を交えた時 僕の心はすぐ恋に落ちた

 Edyom --- teelokh, libbi min omqa ---
 今日この日 答えを出すよ 心から愛してるんだ

(Randa)
 --- raba libbi ---, ayni b’aynatokh hich ---
 私の心は何度も捉われそうになり 貴方とは目を合わさずにいた

 --- min marya ---, edyom go libbi ---
 だけど神様が 私に告げたの 今この心にいる唯一の人を

(サビ:Ramsen ⇒ Randa)
 Ya sogol d’khayi, ya khobi khaya
 あなたはこの人生の愛しい人 ただ一つの愛

 Hamasha amit o bit libbi d’khaya
 いつも心に息づいている

 En zona dair o makhbin shoraya
 iいつか誰かがこの関係を終わらせたとしても

 Mdre qa diyakh/diyokh msharin baya
 この愛は永遠のものだと 最初に誓ったのだから

(Ramsen)
 --- b’idi, --- go pati
 僕の手を取って 顔を見て

 Da --- shlya ---
 この静かな物語には 君と僕だけ

 Malikta --- kol leleh o atee
 どんな夜でも君は僕の女王

 Libbi pirdesakh, qasrakh aynati
 この心は君の楽園で 君の王宮は僕の目さ

(Randa)
 --- idokh b’idi, --- go pati
 貴女の手を握らせて 私の顔を見て

 Da raqdan shlya ---
 この静かな物語には 貴女と私だけ

 Akh --- d’qasre d’khayotee
 この人生という名の王宮を支配する王様のよう

 Ana malikta, khobokh, ---
 私は女王 貴女の愛で 私という名の存在

(サビ:Ramsen ⇒ Randa)

(サビ:ラスト)
 Tirwan da yoma ---
 共にこの日を待ち侘びていた

 --- khoban --- libban doire
 この愛に通じる心の扉に気付いていなかった

 ---
 私たちの約束が変わることはない

 Makh qadri ---
 まるで崩れる事のないロウソクの姿のように


tag : アッシリア カルデア イラク バラード ウェディング

出で逢へば いずれは至る 小袖かな

少々遅れ気味ですが、2016年、明けましておめでとうございます。
今年も海外の様々な楽曲を紹介していきますので、皆様に閲覧いただければ嬉しい限りです。
よろしくお願いいたします。
今年度初めての曲を何にするかかなり迷ったのですが、後述の理由でこれがベストかなと思いました。

Ashur Bet Sargis
- La Khashwat Ate Youma (Don’t Think The Day Comes)
(アッシュル・ベイト・サルギス ― ラ・ハシュワット・アティ・ヨウマ)



国際的な活動を展開する、イラクバグダッド出身、米国在住の歌い手アッシュル。
優れた作詞家として評判が高く、現代アッシリア音楽の立役者的存在とされています。
彼は10代の頃より、地元の青少年バンドに参加、教会でオルガンを演奏するなどの活動をしていました。
学校を中退し兵役を終えた後、1年間のレバノンでの滞在を経てアメリカへ移住。
ソロや自身が設立したバンド『East Bird Band』のメンバーとして活躍し、数多くのヒット曲を送り出しました。
ファンの間では『プリンス・オブ・ロマンス』と呼ばれているようです。
政治に関しても活動的で、世界各地でアッシリア民主運動・通称Zowaaの支援も行っています。
今のシリアの情勢を、彼はどう思っているのでしょうか…。

この曲は、私が中東音楽にハマる切っ掛けとなった曲です。
初めてこの曲を耳にした時、まるで昭和の歌謡曲のような曲調に懐かしさを覚え、心を打たれました。
そして曲の情報を探し出し、その後も他のシリア楽曲を貪るように聴きました。
その過程でシリア語をいくつか覚え、元々学んでいた英語や、一時期メソポタミア関連にハマってた際に齧った、
多くの中東諸語の源流とも言える古代アッカド語などと併用し、周辺国や同系統の語族・語派の情報、
および各国の音楽を知るためのツールとして活用、そして現在に至ります。
未だに歌詞の全容は聴き取れていませんが、私が今の充実した音楽ライフを送れているのも、この曲あってこそなのです。


以下の曲も良い感じです。

Ashur Bet Sargis - Sara D’Matan (Our Village’s Moon)
(アッシュル・ベイト・サルギス ― サラ・ド・マタン)




Ashur Bet Sargis - Pokha D’Sitwa (Winter Wind)
(アッシュル・ベイト・サルギス ― ポカ・ド・シトワ)



tag : イラク バグダッド アッシリア

憂いありとて、心なくさず


Sargon Gabriel - Yalla Brata Yalla (Come On Girl)
(サルゴン・ガブリエル ― ヤラ・ブラータ・ヤラ)



イラク・アンバル州ハバニヤ出身のシンガーで、シリア民謡を語る上では欠かせない人物。
彼はシリア国内で根強い人気を誇り、これまでに20枚を超えるアルバムをリリースしています。
催事の際にもサルゴンの曲が多くかけられるんだとか。
画像のように昔は髪もヒゲも物凄く濃く、めっちゃくちゃダンディです。
今ではすっかり落ち着いた感じのおじいちゃんですが、まだまだ現役で活動しています。
現在ではシカゴに拠点を移し、様々なパーティーに出席して、精力的に歌手活動を続けているようです。
因みにネットで調べた限りでは、まだ日本での知名度は皆無の模様。

曲の方は、以前紹介したものと比べると、シリア音楽のテイストが格段に強くなっています。
先日これを部屋で流していたら、たまたま聴いた母に演歌かと聞かれましたが、
実際歌い回しが似ており、日本人の耳に馴染みやすい構成となっています。歌詞は音訳・英訳付き。
因みに、かつて北島三郎がシリアの音楽祭に出席し歌を披露した際、あちらの方に絶賛されたそうです。

tag : シリア イラク アッシリア 民謡 フォーク

時雨、秘め事、密に、蜜に


Randa Yaqoub & Bandoleros - Basa Yala
(ランダ・ヤコブ&バンドレロス ― バサ・ヤラ)



ナジム・アル=ハリージュ(湾岸歌手のタレントショー)で上位7名の中に選ばれた女性シンガーのランダと、
シカゴを拠点とし、同市で絶大な人気を誇るバンド・バンドレロスの演奏による楽曲。
スキンヘッドの男性は同バンドボーカルのウェサム・イショー。
スパニッシュラテン系の演奏と、アッシリア音楽独特の歌い回しが絶妙にマッチしていて、思わず手拍子したくなります。
ランダはシリア語、ウェサムはスペイン語で歌ってます。
なお友人はウェサムを大将と呼び、良いキャラだと気に入っていました。ビジュアルと動きが面白いとか何とか。
しかしランダが美人だ…。色気がヤバい。そりゃロバート(ヒゲのイケメン)も壁ドンしたくもなるよねっていう。
でもその人既婚の子持ちでっせ。(マジレス)

tag : シリア アッシリア ラテン スペイン スパニッシュ バンドレロス シカゴ

プロフィール

賀神 憂生

Author:賀神 憂生
Салам алейкум!
アラビア・トルコ・シリアなどの中東方面や、アジアの音楽を中心に紹介しています。
珍しい楽曲、マイナーな楽曲が聴きたいという方がいらっしゃいましたら、閲覧していただけると幸いです。
ブログ内の音訳・意訳に誤りがあった場合、ご一報ください。

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