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御名を知らず、皆も知らず


محمد العبد الله - إنها مسؤوليتي
[Muhammad Al-Abdullah
 - Innaha Mas'oliyaty] (It's My Responsibility)
(ムハンマド・アル=アブドゥッラー - インナハ・マスオリヤティ)



サウジアラビア・首都リヤド出身のムンシド(歌い手)によるナシード(イスラム聖歌)。
人々を導こうとするような、優しさに満ちた雰囲気を紡ぐ一曲です。

一部の過激派のせいで、イスラム教徒全体への風当たりが強くなってきていますが、
彼らの挨拶である『アッサラーム・アライクム』(あなたの上に平和を)という言葉が示すように、
本来のイスラムの根底には、多くの人が望む『平和を願う精神』が込められているはずです。
私は豚肉を好んで食べますし、同性愛も肯定派ですので、理解者こそいるものの
それらを原則タブーとしているイスラムの信徒にはなれません。
ましてや日本の神道における『八百万の神』といった多神教観と、アッラーを唯一無二の絶対神とする
イスラムの思想は、それこそ水と油のように相容れる事は決してないでしょう。
それでも、私は彼らへの敬意は極力示したいと考えています。
例え分かり合えなかったとしても、互いの世界を知り、住み分けて共存することは可能なはずですから。


أحياها نهجاً وقِيَمْ, أنثرُها خُلُقاً وشِيَمْ
Ahyaha nahjan wa-qiyam, anthuruha khuluqan wa-shiyam
その道理や価値と生き その善行や姿を広め

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tag : アラビア イスラム ナシード Nasheed リヤド

Մինչեւ մահը մեզ բաժանի


Գևորգ Մարտիրոսյան - Իմ Կյանքն Ես (My Life)
[Gevorg Martirosyan - Im Kyanqn Es]
(ゲヴォルグ・マルティロシャン - イム・キャンクン・エス)



アルメニア中部・コタイク地方の中心都市であるフラズダンにて生まれたゲヴォルグ。
彼は、学生時代はスポーツ(特にフットボール)に打ち込み、後にヴァイオリンを学び、兵役に服務。
その後、スクールスタジオでの修学を経て、首都エレバンの劇場にてソロ歌手としてデビュー。
アルメニアの一大音楽コンクール『The Voice Of Armenia』に参加し、多大な評価を受けました。
歌って踊れるポップシンガー、さらに今年より俳優としての活動を開始もするなど、漸次スペック増し増しな人です。

そんな彼が作曲を手掛けた、アルメニアらしいハッピーな気分になるウェディングソング。
一聴しただけだと結婚の歌であるとは気付きにくいですが、歌詞に『ハルス』(お嫁さん)とあったり、
PVにウェディングケーキやベール、ブーケトス、空き缶のシャリバリーが登場したりしてますね。
(ていうか普通に『just married』(新婚ほやほや)って書いてあった件)
こういった曲を聴いていると、アルメニアが最古のキリスト教国だというのが不思議に思えてきます。
何というか、こう、歴史あるキリスト教国だと結婚式も厳かにやりそうだなー、という個人的なイメージがあったので。
結婚式に歌手を招くのは日本でもあるようですが、あちらでは民族系などの音楽をガンガン流したり、
大勢で横一列に腕を組んで踊ったりと、とにかく賑やかに盛り上げて執り行うのが主流のようです。
日本の披露宴の賑やかさとは違った、パーティみたいな派手で華やかな結婚式…。一度は参加してみたいです。


Հալալա լա, որ դիմացար դու ինձ
Halala la vor dimacar du indz
Halala 君だから

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tag : アルメニア ポップス ウェディング

明日も透明に翳りゆく


Mustafa Ceceli & Elvan Günaydın - Eksik (Missing)
(ムスタファ・ジェジェリ & エルヴァン・ギュナイドゥン - エクシク)



自身のソロ活動に加え、テレビや映画などの編曲を手掛ける男性シンガー・ムスタファと、
オーケストラのヴォーカルとして活躍する女性シンガー・エルヴァンによるこの曲は、
トルコの音楽番組でベスト・デュエット賞を受賞したほか、多くのラジオ番組で一位を獲得しています。
二人の実力派シンガーによるバラードの旋律が、哀切を纏いつつ響いてくる美しい一曲です。

しかしトルコ、テロやクーデターのせいで剣呑なイメージが増えてるようで悲しい…。
憧れの国でいつか行ってみたいと思っていたのですが、まだまだ先のことになりそうですね。


Omzumda başın eksik, yatağımda kokun
肩に感じたあなたの頭はなく ベッドの残り香だけ

Tenimde tenin eksik, gel de bir dokun
重ねた肌が恋しい 触れてほしい

Gecelerden uykum eksik, yüzde tebessüm
来る夜も眠れなくて 笑顔でさえ

Elimde elin eksik, yaşlı hep gözüm
触れ合った手もなくして 涙が溢れるばかり

Ne olur dön geri, sevindirme elleri
お願い 戻ってきて 他の誰かを幸せにしないで

Bozdur mühürünü, kara büyülerin
解いて この封印を この呪縛を

Sensiz olmaz, sensizlik anlatılmaz
あなたがいないことを 言葉にはできない

Hep eksik diyorum ya, o bile az..
この虚しさを何度嘆いても まだ足りない


tag : トルコ バラード デュエット

テングリは静観する


مۆمىنجان ئابلىكىم - مۇزلىغان يۈرەك
[Möminjan Ablikim - Muzlighan Yurek] (Frozen Heart)
(モミンジャン・アブリキム - ムズリガン・ユレク)



中央アジアの各地で幅広い活動を展開する、トムシュク出身のウイグル人シンガーによる一曲。
ステージ後ろの映像を見なくても冬の情景が浮かぶような、胸に切なく染み入ってくる曲調です。
歌い回しはテュルク系独特の雰囲気がありますが、小節を加えれば演歌になりそうな土台も感じられます。
日維交流とかで来日しないかな…。

ところで、彼らウイグル族の住む『東トルキスタン』は、『新疆ウイグル自治区』として
中国領に組み込まれている訳ですが、ウイグルを知れば知るほど、
自治区としての扱いを受けていることに疑問しか生まれません。
中国は大半が漢民族で、主に信奉されている宗教は仏教や道教、使われる文字は漢字です。
一方東トルキスタンは、民族はテュルク系、宗教はイスラム、使う文字は改変したアラビア文字。
……ここまで違ってて、中国の土地だというのは、どうあがいても無理があります。
友人は『日本がエジプトを自治区扱いしたらこんな感じ?』と例えていましたが、言い得て妙です。

当然ながら、ウイグルは中国政府による苛烈な弾圧を受けていて、散々な目に合っています。
昨年のラマダーン(断食祭)を禁止されたというニュースも記憶に新しいです。
ウイグル、チベットや内モンゴルが、いつか独立し、平和に日々を過ごせることを願っています。


以下の曲もオススメです。

مۆمىنجان ئابلىكىم - قايەردە سەن
[Möminjan Ablikim - Qayerde Sen] (Where Are You?)
(モミンジャン・アブリキム - カイェルデ・セン)



مۆمىنجان ئابلىكىم - سېغىنىمەن
[Möminjan Ablikim - Seghinimen] (I Miss)
(モミンジャン・アブリキム - セギニメン)




tag : 東トルキスタン ウイグル トムシュク テュルク系

微かに匂う同じ空


Shohruhxon - Yulduzlar (Stars)
[Шоҳруҳхон - Юлдузлар]
(ショフルフホン ― ユルドゥズラル)



俳優としても活躍する首都タシケント出身のシンガー、
Shohruh Alisherovich Yo’ldoshev(ショフルフ・アリシェロヴィチ・ヨルダシェフ)。
『xon』(ホン)は年下の人を呼ぶ際に付ける愛称とのこと。
現地での発音は『ショフルッホン』で、実際そっちの方が言いやすいです。
小気味良いユニークなリズムと、ふわっとした哀愁を感じさせる歌い回しがクセになる一曲。
そして尾崎豊イズムを弾けさせる彼女さん。お茶目というか何というか。

映像にある木々に咲き乱れるピンクの花を見て、日本がかつて1900本の桜を寄贈したという話を思い出し、
その桜がこれなのだろうかと思いましたが、いくら調べても似たような風景は出てこないので、
桜は別の場所にあり、映像のものはCGで着色したものだったようです。残念…。
(国花関連でも見てみましたが、そもそもウズベキスタンには国花自体がない模様)

途中に挟まれる何ぞこれとツッコみたくなる剽軽なダンスは、『アンディジャン・ポルカ』という
ウズベクでは定番の伝統的な民族舞踊です。求愛のダンスかどうかは知りませんけど…。

そんな彼らの後ろにある神殿のような建物。
これはナヴォイ劇場といって、日本とウズベキスタンの友好関係を象徴するとも言われています。
第二次世界大戦の終戦後、ソ連によって抑留された日本人が建てたもので、マグニチュード5.0の地震でも
ビクともしなかったらしく、中央アジアでは有名な建造物となっています。流石ジャパンクオリティ。
最近だと安倍首相が訪問したことでもニュースになっていましたね。

また、タシケントの中央公園には、同様に日本兵の人達によって作られた日本庭園があります。
前述の桜は、ウズベキスタンで亡くなった日本人抑留者への弔いを込めて贈られたもので、
今でも毎年花を咲かせているそうです。
今後春が来て、桜を見た時、そんな不思議な繋がりを思い出せるといいなと思います。

tag : ウズベキスタン タシケント ポップス

プロフィール

賀神 憂生

Author:賀神 憂生
Салам алейкум!
アラビア・トルコ・シリアなどの中東方面や、アジアの音楽を中心に紹介しています。
珍しい楽曲、マイナーな楽曲が聴きたいという方がいらっしゃいましたら、閲覧していただけると幸いです。
ブログ内の音訳・意訳に誤りがあった場合、ご一報ください。

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